同じアトランティスホームで家を買った人はどうしているだろう。
そもそも家が高い買い物だったのに屋根や外壁で更にお金がかかるなんて、なかなか受け入れがたいものですよね。
この記事を書く私はアトランティスホームで家を買って4年目のサラリーマンです。
屋根や外壁、その他家のことについて疑問に思うことは沢山ありましたが、過去に住宅メーカーに勤めていた父に色々と何度も相談しています。
結論から言うと、父いわく
環境にもよりますがどの住宅メーカーで家を買おうとも、概ね20~30年は保つ、けど絶対ではない。
ということだそうです。
この記事では、屋根や外壁がなぜ劣化するのか、補修がなぜ必要なのかが分かります。
補修のタイミングや費用など、家によってそれぞれですが、自分の家ではどうすべきか考えるきっかけになれば幸いです。
特に私と同じアトランティスホームで家を買ったあなたにはお役に立てるかと思います。
屋根や外壁が劣化する原因
屋根や外壁が劣化する一番の原因は「紫外線」です。
紫外線で徐々に弱くなってきた所に雨と風でやられる、といった感覚です。
海に近ければ潮風、雪国では凍結も劣化をはやめる原因となります。
屋根や外壁は家の一番外側にあるものです。
言い換えれば「常に野ざらし状態」ということになります。
当然ながら対策が施された素材を使用していますが、いずれ補修は必要になってきます。
劣化の原因
- 紫外線によるダメージ
- 雨風による水分
紫外線によるダメージ
第一に一年中降り注ぐ紫外線によるダメージです。
雨や風から守れる素材ではありますが、紫外線により少しずつ屋根や外壁の防御機能は弱くなっていきます。
「紫外線や雨風に当たるのは分かってることなのだから、対策できる素材にしろよ」
という気持ちは分かります。
それでも、モノである以上は劣化は避けられません。
日当たりが悪い所
日当たりが悪く、湿気が溜まる場所には藻や苔が生えます。
藻や苔が何かをするわけではありませんが、藻や苔はそれ自体に水分を含むため放置していると外壁が常に濡れている状態となります。
経年劣化で弱くなった外壁に濡れた物体が常に付着しているのは外壁を劣化させる原因になります。
緊急性はないものの、目立ってきたら取り除くと良いでしょう。
強い雨や風
紫外線でジワジワと表面の塗膜がもろくなり、そこに雨や風があたります。
外壁や中の建材に水分を含んでしまうと劣化が急に早まります。
雨で外壁が”濡れたり乾いたり”を繰り返す内にヒビが入ったり割れたりするようです。
水分を含んで直ちに何か被害があるということは無さそうですが、例えば何もせずに40年も経過すればさすがにどこかダメージが及んでいるはずです。
屋根や外壁の寿命と補修が重要な理由
色々な住宅の情報を探すと、”新築の場合は10年後には様子を見ましょう”というものが多いと思います。
「じゃあ10年経ったら屋根や壁はもうダメなのか?」
という疑問が浮かびますが、あくまで目安です。
使っている外壁によっては30年くらい大丈夫な家もあります。
屋根や外壁の寿命
「え、10年で寿命って短くない?」と思ったかもしれませんが、寿命ではないので安心してください。
屋根や外壁の寿命自体は長いです。
家に興味が無く、営業マンも断り続けて屋根や外壁に何もしないまま過ごす人もいます。
ただし寿命いっぱい使うと何かしらの問題は出てくると思います。
雨漏りするほどにダメージが無かったとしても、壁の中や屋根裏など見えない部分で建材に沢山の水分が含んでしまうと家は弱くなるでしょう。
一概にこれくらいが寿命とは言えないのが実際のところです。
20年~30年もすれば何かしら外壁に変化が出ていると思います。
住宅メーカーやリフォーム会社は念のために早めの補修を勧めてきます。
実際に被害があってからでは遅いですし責任問題にもなりますから、当然といえば当然ですね。
屋根や外壁の補修をする目安
「一般的に機能が低下してくるかもしれないよ」という指標として”外壁塗装は10年”という所が多い印象です。
海の近くの家や雪が積もっている時間が長い地域であれば想像以上に早く劣化が進む可能性もあります。
心配なら一度業者に壁や屋根を直接調査してもらうのが確実です。
アトランティスホームの場合
参考までに我が家の外壁や屋根の素材を見てみます。
アトランティスホームの場合、使用する建材はある程度決まった規格でまとめて生産しているものを仕入れています。
そのため同じくアトランティスホームで購入を検討中、もしくは既に購入したあなたの家の屋根や外壁とそれほどの差はないと仮定すると参考になるのではないでしょうか。
ご自宅にある「確認済み書」をご覧になって、あなたの家の素材を確認してみてください。
はじめにお伝えしておくと、どれも結局新築から10年でメンテナンスを推奨されています。
我が家の経済状況的に10年に1回、100万円の失費は全く現実的ではないので10年後も様子を見ることになるでしょう。
家のメンテナンス費として今からでも十分な余裕を確保できる場合はやっておいた方が良さそうです。
屋根の補修
我が家の屋根に使われているのは
「コロニアル葺き (NM-2093)」
というものです。
一般的にコロニアル葺きの耐用年数は約30年と言われています。
耐用年数いっぱい使うにはやはり新築10年で一度メンテナンスがいるようです。
耐用年数30年だからといって30年放置してはいけませんね。
外壁の補修
我が家の外壁に使われているのは2種類あり
「防火サイディング(PC030BE-9021)」
「タイル調サイディング(PC030BE-9021)」
窯業系のサイディングというものでした。
耐用年数は40年だそうです。
撥水効果が落ちてくるとカビやコケが生えてくるようなので、家の北側は特に注意してみておきましょう。
屋根や外壁の補修費用はどのくらい?
屋根や外壁の補修の費用はざっくり100万円くらいになります。
多少前後するとは思いますが、100万円くらいと思っておいてください。
「高っ!」ってなりますよね。
私も思いました。
部材費、作業するための足場の組み立てや解体、高所作業にもなりますからそれなりの技術料が含まれているのかもしれません。
10年に1回100万円とか絶対に無理
10年に1回100万円なんて無理無理。
絶対に無理。
というのが正直なところだと思います。
我が家も無理です。
では新築から10年経過した外壁や屋根をずっと心配しながら住むしかないのか、というとそうでもないようです。
住宅メーカーに勤めていた父いわく
先述した海がとても近い地域か大雪の地域でなく、欠陥住宅でなければ実際には20~30年は特に問題無く過ごせるようです。
ただし、「絶対に大丈夫」とは言えないので、10年以上経ったら毎年外壁や屋根をチェックするようにしましょう。
自分の家なのですから、それくらい気にしましょう。
どうしても補修せざるを得ない状態になったら
すごく高い買い物です。
業者選びは慎重に行いましょう。
突然訪問してきたリフォーム会社の営業マンに不安を煽られてそのまま契約なんて絶対にNGです。
必ず相見積もりを取る
最低でも相見積もりは必ずとりましょう。
安ければ良いというものではありません。
相手も商売ですから、安いということは他より”どこか”で費用を抑えています。
その”どこか”が手抜き工事では目も当てられません。
相見積もりをとったからと言って安心できません。
一括見積をとった会社が本当に信用できるのか、下調べもしっかりしておきましょう。
なんせ高い買い物ですから、時間をかけてしっかり考えてから選びましょう。
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私が補修するとしたら、おすすめの外壁工事
現在人気の補修方法があるようです。
というか父にもオススメされました。
それが
「ガルバリウム鋼板の重ね張り」です。
父が色々な家を担当して「これが一番問題無く長持ちしている」ということでした。
重ね張りとは
重ね張りとは今ある外壁をそのまま残して、その上から更に下地をして新しく外壁を付ける方法です。
今ある外壁は劣化していても防水機能はまだ果たしているのでそのまま利用してしまおうということです。
樹脂サイディング
サイディング用の素材の1つです。
金属製の鋼板に、アルミ・亜鉛・シリコンをメッキした軽量な素材です。
コストパフォーマンスが良く、窯業系サイディングに比べると少し値段は上がりますが長持ちします。
無理のないタイミングで補修しよう
今の持ち家のイメージといえば
「持ち家は負債」
「資産を築きたいなら賃貸」
というネガティブなものが目立ちます。
あなたは持ち家反対派が多いこの逆境の中でそれでも夢を持って家を買います。
私の家はこの記事を書いている段階ではまだ約4年経過した状態です。
いずれ外壁や屋根に何かしら変化があると思います。
その時はまた記事を更新していきます。
お互いに持ち家が重荷にならないように、無理のないタイミングで家のことを考えてメンテナンスしていきましょう。