近所へ声かけを業者がしてくれるって本当?
トラブルを防ぐ方法はある?
金額も規模も大きな買い物です。なんとか無事に終わらせたいですよね。
この記事を書く私は4年前に新築の家を買ったのサラリーマンです。
外壁塗装は10年に1度と言われていますが、あと6年なんてあっという間です。
元住宅メーカーに勤めていた父に色々と聞いてリフォームについて勉強しています。
結論からいうと父いわく、外壁塗装の工事中には何かしらトラブルというのは起こるものだそうです。
父は現場監督として下請けの作業を見る立場でした。
塗装工事中には依頼主にもできるだけ現場を見てもらって、作業内容などを確認してもらっていたそうです。
とはいえ、どれだけ気を使っても大なり小なり何かしらトラブルというのは起きるものだそうです。
この記事では父から聞いた話を参考に、どんなトラブルが考えられるかを考えてまとめました。
事前に知っておくことで防げるトラブルがあるかもしれません。
そして依頼主としてただお金を払って丸投げするのではなく、自分でもやれることはあるということが分かります。
水漏れトラブル
「水漏れする可能性なんて真っ先に考えられるはずだから、ちゃんと対策してくれてるでしょ」
と思いたい所ですが、外壁に向かって高圧で水を放ちますから、弱い所があればそこから簡単に水が入ってしまいます。
塗装前の高圧洗浄作業で家に水が入ってしまう事例は意外と多いようです。
養生が不十分
窓やサッシの養生が十分にされていないと水が漏れてくる場合があります。
室内への水漏れは意外とよくあることらしいので、業者との間で工程、進捗、作業内容を確認したり話し合っておくと間違いをおかす可能性が低くなります。
塗装工事中はできるだけ立ち会ったり、家の中で水漏れ確認をできるようにしておきましょう。
窓の閉め忘れ
外壁塗装工事が始まる時は必ず窓を閉めておきましょう。
いやいやバカにするなよ、って思うかもしれませんが意外とうっかりが多い所なようです。
よくあるのが、業者は「事前に伝えていたので閉めてると思った」と言い
家主は「洗浄前に業者から声がかかると思っていた」と言うパターンです。
業者が作業直前に声かけをするべきだとも思いますが、「そんなバカな」というような事でも起きてしまうことを覚えておきましょう。
もっというと、作業予定日になった時点で窓は全部閉めておくのが間違い無いです。
防水施工されていない場所がある
水漏れしてから初めて防水施工されていない場所に気付くことがあります。
これは塗装業者ではなく、建築の責任です。
普段の雨では漏れなかった、(室内まで入ってなかった)というだけで、壁の内部に湿気が溜まっている可能性もあります。
施工のミスによる水漏れが起きた場合は家を建てたメーカーに連絡を取りましょう。
瑕疵担保保険に加入しているメーカーならば対応してもらえる可能性があります。
放水の向き
基本的に家の屋根や窓、外壁は上から降り注ぐ水に対応する作りになっています。
例えば屋根の場合、雨なら建材が劣化していない限り水漏れは起こりません。
しかし高圧洗浄を下から上に向かって当てると大量に水が浸入します。
窓サッシの下端もペラペラの防水シートが張ってあるだけという家も少なくありません。
雨に対しては上からしか降ることが無いので十分に機能しますが、下から上に向けて放つ高圧洗浄には耐えられないでしょう。
無知な作業員は上向きの放水を平気でやってしまうらしいです。
ハズレの業者に当たってしまうと家が悲惨なことになるので、業者選びは慎重に行いましょう。
近所とのトラブル
無関係な人を巻き込んでしまうのは作業者としても我々依頼する側としても一番面倒なトラブルです。
一番気を付けてくれる所だとは思いますが念には念を入れておきましょう。
隣近所への飛び散り
高圧洗浄ので豪快にまき散らしてしまう作業者が少なからずいます。
また、風が強めの日には塗料が飛び散ることもあります。
仕事柄、色んな施設の工事に立ち会うことがあり塗装作業も見ています。
ローラーで塗るだけなら塗料は飛ばなそうに見えますが、実はとても細かい塗料が風に乗って飛び散っています。
飛び散りを防止するためのネット等を足場に設置してあるとは思いますが、自分でも確認しておきましょう。
騒音
足場を組む時など、パイプや金属どうしがぶつかる音。
高圧洗浄時のモーター音。
意外と普段聞きなれない大き目な音が出ます。
神経質な人でなくても絶対に気になる音です。
近所への声かけは絶対にしておきましょう。
トラブルを未然に防ぐために
トラブルを未然に防ぐために、自分でもできることはやっておきましょう。
お金だけ払って全部を丸投げにしては防げたミスも起こってしまうかもしれません。
なにより自分の住んでいる家が今どうなっているのかって気になりますよね。
その気になった部分は放置しないようにしましょう。
業者選びは慎重に
外壁塗装の業者選びは本当に重要です。
我が家もあと数年で外壁塗装しなければならない年数になるので、他人事ではないと色々調べています。
調べていると、業者の態度や仕事ぶりで塗装後の満足度が全然違うことに気付きました。
業者を選ぶ時は必ず相見積もりをとりましょう。
見積りの作り方や質問への対応も業者によっては全然違うようです。
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工事の様子を見る
見積り通りの建材が使われていいるのか、工程表通りに作業が進んでいるかなど、現場監督のように自分でもチェックします。
見ても分からないという場合はしっかり質問しましょう。
良い業者ならしっかりと分かりやすく説明してもらえるようです。
作業者にとって、「ずっと作業を見られるのはなんだか落ち着かない」と思うかもしれませんし、気持ちも分かります。
でも我々依頼する側の「絶対に失敗したくない」という気持ちも理解してほしいところです。
隣近所への配慮、声かけ
隣近所への声かけは絶対に自分で済ませておきましょう。
両隣や真裏にある家には特に気を使います。
あなたの家で塗装工事をしている間は、関係無い隣の家も洗濯物を外に干せなかったり、塗料の臭いで窓を開けられない状態になるからです。
業者によっては「近所への声かけも我々がやっておきます」という所もあります。
それでも自分で声かけしておくことをオススメします。
後から近所に確認してみると「声かけは無かった」という事があるようです。
高圧洗浄をしないパターンも
外壁が木材やトタンの場合は高圧洗浄をせず、ケレンやブラシなどで汚れを落とすだけの場合があるようです。
とはいえ、現在ほとんどの家の外壁はサイディングが主流です。
サイディングであれば高圧洗浄の方が圧倒的に汚れが取れて綺麗に塗装できます。
ご自宅の壁が何なのか分からないという場合、家を購入した際に受け取る「確認済書」を見てみてください。
業者や近所とのコミュニケーション
- 見積り依頼時の業者の対応を見る
- 分からないことは業者に聞く
- 隣近所への声かけを忘れない
- 工事の様子を見る
上記全ては相手とのコミュニケーションで対応できるものです。
近所付き合いの有無にかかわらず、隣近所への声かけは絶対にしておきましょう。
良い業者に依頼できれば良いですが、自分も良いお客さんであるべきです。
相手も人ですから、良いお客さんであればより良い仕事をしようと思うものです。
良いお客さんとは決してカモになれという意味ではありません。
しっかりと自分でも知識をつけて分からないことは質問したり、作業を確認することは忘れないでください。